全国高校野球選手権大会が100回大会を迎える2018年夏までの長期連載「野球の国から 高校野球編」。名物監督の信念やそれを形づくる原点に迫る「監督シリーズ」の第10弾は、大垣日大(岐阜)の阪口慶三監督(73)です。前任校の東邦(愛知)も含め、監督生活は今春で52年目に突入する。半世紀超も高校野球に没頭してきた名将に、全5回で迫ります。


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2018年夏の甲子園、金足農に敗れ、悔しそうな表情でグラウンドを見つめる大垣日大・阪口監督
2018年夏の甲子園、金足農に敗れ、悔しそうな表情でグラウンドを見つめる大垣日大・阪口監督

◆阪口慶三(さかぐち・けいぞう)1944年(昭19)5月4日、名古屋市生まれ。東邦(愛知)で61年春の甲子園出場。愛知大に進み、67年春に卒業と同時に母校監督に就任。以来東邦を春13度、夏11度、計24度の甲子園に導き、89年センバツで優勝。77年夏と88年春は準優勝。定年を迎えることもあり、04年夏に勇退。05年春に大垣日大(岐阜)の監督に就任した。同校にとって春夏通じ初出場だった07年春に準優勝。両校で春夏通じ、監督として昨夏までで計31度の甲子園出場は3位タイ、通算勝利数37は8位タイ。主な教え子に山倉和博(巨人)、「バンビ」こと坂本佳一氏、朝倉健太(中日)ら。