星稜(石川)・奥川恭伸投手(3年)がラスト調整を終えた。19日、京都外大西との練習試合に先発して3回1失点。23日の初戦で当たる履正社(大阪)対策も本格化させた。

2回に相手の主砲、山下航汰捕手(2年)に高めの直球を打たれた。今春初被弾で、捕手に「ごめん」。ただ修正が早かった。途中からセットポジションに変え予定の3回をスイスイと投げた。最後は1番打者にフォーク3球を空振りさせた。課題の1つだった決め球。「すごくいい感じで落ちた。履正社戦につながる」と強力打線を封じるイメージを膨らませた。

夜には大阪市内の宿舎入り。朝、自校グラウンドで部員全員が各ポジションに感謝の酒をまいて出陣。バスの車中では昨秋の履正社の試合や、明治神宮大会の自校の試合を見た。「履正社はやっぱりいいチーム。自分もいい投げ方をしていました」。モードは完全に切り替わった。【柏原誠】