【第2試合(11:30)盛岡大付(岩手)-石岡一(茨城)】

2年ぶり5度目の出場となる盛岡大付が、甲子園春夏通算10勝に挑む。過去9勝はすべて関口清治監督(41)の就任以降に記録。17年には春夏連続で甲子園8強入りした。

伝統的に攻撃野球を看板に掲げる。チームの公式戦打率は12試合で打率3割3分9厘、7本塁打と1発長打の魅力も秘める。予想スタメンの6人が左打者。4番には昨秋の東北大会から小野寺颯斗内野手(3年)が座り、準決勝と決勝の2試合で計5安打の固め打ち。5番には新チームからベンチ入りした平賀佑東外野手(3年)が定着した。東北大会準決勝の古川(宮城)戦で5打点を挙げるなど公式戦の打点12はチームトップタイで、打率4割6分2厘は2位。腰痛で東北大会を全休した主将の及川温大内野手(3年)も回復し、ベストオーダーで臨めそうだ。

エースは阿部秀俊(3年)。小柄な168センチは東北大会4試合で3完投するなどフル回転し、公式戦防御率は1・43。直球の平均球速は130キロ前後だが、緩急で打たせて取る。ベンチには木内優成(3年)ら3人の右腕が控えており、継投も見据える。

◆盛岡大付の主なOB ソフトバンク松本裕樹、巨人比嘉賢伸

春夏通じ初出場の石岡一が甲子園1勝を目指す。1910年に農学校として開校。普通科の他に造園科、園芸科を有する。野球部は1914年創部。私学に押される時期が続いたが、10年に就任した川井政平監督(44)の下、食事、トレーニングから見直し、強化を推進。徐々に成績を上げ、昨秋は夏の県代表だった土浦日大を破り、4強入り。21世紀枠での出場を果たした。

チームの柱は、何と言ってもエースの岩本大地投手(3年)。最速147キロ右腕で、スライダーを交え三振の山を築く。公式戦4試合で28回2/3を投げたが、イニングを上回る36奪三振。防御率も2・20と安定している。

岩本を中心に守りからリズムを作り、攻撃につなげる。打線は4番の飯岡大政内野手(2年)を中心に、つないで1点を取りにいく。ロースコアの勝負に持ち込みたい。

◆石岡一の主なOB 滝平二郎(切り絵作家)