【第3試合(14:00)山梨学院(山梨)-札幌第一(北海道)】

山梨学院は5年ぶり3度目の出場となる。吉田洸二監督(49)は清峰(長崎)監督時代の09年のセンバツで全国制覇、06年にもセンバツで準優勝を経験しており、吉田監督も「私は春に強いと自負しています」と自信を見せる。

強力打線の中心は4番野村健太外野手(3年)。昨秋は打率5割、4本塁打、18打点の猛打でチームを関東大会4強入りに導いた。打球を飛ばすミート力は高校生離れしており、今大会でも注目度の高い長距離砲。投手陣は完投がエース不在という中で、継投策が基本。タイプの異なる左右の投手をそろえ、相手打線の特徴などに合わせて使い分ける。左投手の相沢利俊(3年)は主将として、打線でも中軸を担うチームの支柱。8試合で5失策と守りも堅い。

◆山梨学院の主なOB ソフトバンク明石健志、巨人松本哲也コーチ、元オリックス五島裕二

2年ぶり3回目出場の札幌第一が春1勝を狙う。58年に創部。夏の甲子園は02、09、12年と3回出場し09年に1勝しているが、春は過去2回(16、17年)とも初戦敗退。いずれも第3日第3試合で、今回も同日程で、三度目の正直を狙う。

昨秋の北海道大会は、全4試合で2ケタ安打。1試合平均9点を挙げた打線がカギ。公式戦8戦14打点の4番村田凜捕手(3年)、打率5割の大坪蓮弥内野手(3年)、4割3分8厘の大宮昂太郎外野手(3年)と、中軸の勝負強さで準優勝を果たした。札幌大谷との決勝戦では、7回までリードしていたが、8回に逆転され涙をのんだ。投手陣は右の野島丈投手(3年)、左の畠山和明投手(3年)と、左右2本柱の安定感次第で流れは大きく変わる。

札幌大谷が明治神宮大会で優勝し、神宮大会枠で出場権を獲得。1度あきらめた甲子園切符が転がり込んだことで、モチベーションは高い。

◆札幌第一の主なOB 元ヤクルト高梨利洋、右代啓祐(陸上十種競技でロンドン、リオデジャネイロ五輪出場)