最速163キロ右腕・佐々木朗希投手(3年)を擁する大船渡(岩手)の「令和初戦」が5月2日に決まった。22日、7校参加の春季岩手県大会・沿岸南地区予選抽選会が行われた。昨秋県4強の大船渡はシードになり、2日午前9時から釜石市・平田(へいた)運動公園野球場で行われる2回戦(住田-大船渡東の勝者が相手)に登場する。佐々木の令和初投げも「5・2」が濃厚となった。

2回戦に勝利した時点で春季県大会(5月17日~)進出が決まるが、6日には住田町・運動公園野球場での「第1代表決定戦」も行われる。2回戦に敗れると、5校が出場する敗者復活戦へ。5日と6日に連勝すると、同地区第3代表として県大会出場が決まる。

29校が参加予定の春季県大会で8強入りすると、夏の県大会シード権を獲得。佐々木を擁して甲子園出場を目標にする大船渡にとって、ここは確保したいところだ。さらに上位3校に入れば、春季東北大会(6月、山形県)への出場が決まる。佐々木はこれまで岩手県外での公式戦出場経験がない。他県の強豪校と対戦できるのは、チームの総合力向上にもつながる。「令和の怪物」の甲子園への道がいよいよ本格化する。