日本高野連は20日、第29回WBSC U18ベースボールワールドカップ(8月30~9月8日、韓国・機張)に参加する、高校日本代表選手20人を発表した。22日に国内合宿を行う予定。全20選手は以下の通り。

※は今夏甲子園出場選手。かっこ内は学年、学校名、身長体重、投打。


投手(9人)

11 佐々木朗希

(3年=大船渡、190-86、右右)

▼寸評「令和の怪物」 最速163キロ右腕。あと1勝で甲子園出場は逃すもスケール感は世代トップ級。

◆佐々木朗希(ささき・ろうき)2001年(平13)11月3日生まれ、岩手・陸前高田市出身。高田小3年から野球を始め、11年の東日本大震災で被災。その後、大船渡に移り住み、猪川小に転校。大船渡一中では軟式野球部に所属し、Kボール選抜で県大会出場。大船渡では1年夏からベンチ入り。今春の地区大会の背番号は20。家族は母と兄、弟。

大船渡・佐々木朗希(2019年7月18日)
大船渡・佐々木朗希(2019年7月18日)

12 浅田将汰

(3年=有明、181-85、右右)

▼寸評「肥後の大谷2世」エンゼルス大谷が目標で最速149キロ、高校通算28本塁打を誇る投打二刀流右腕

◆浅田将汰(あさだ・そうた)2001年(平13)4月23日、福岡・飯塚市生まれ。小2で野球を始め、中学は飯塚ボーイズで投手。常総学院(茨城)や飯塚(福岡)の誘いを断り、打倒、秀岳館(熊本)での甲子園を目指し有明に進学。1年春からベンチ入りし秋からエース。変化球はカーブ、スライダー、カットボール、チェンジアップ。50メートル走6秒4。家族は両親と兄、姉。血液型A。

有明・浅田将汰(2019年4月7日)
有明・浅田将汰(2019年4月7日)

13 池田陽佑

(3年=智弁和歌山、183-84、右右)

▼寸評「ビッグ・ヨー」 元ヤンキース・リベラのように横滑りする150キロ速球は強力。タピオカに興味。

智弁和歌山・池田陽佑(2019年8月8日)
智弁和歌山・池田陽佑(2019年8月8日)

14 前佑囲斗

(3年=津田学園、182-88、右右)

▼寸評「Mr.ポーカーフェース」 最速152キロで安定感抜群。マウンドでは一切表情を出さないが笑顔は魅力的

津田学園・前佑囲斗(2019年8月13日)
津田学園・前佑囲斗(2019年8月13日)

15 飯塚脩人

(3年=習志野、181-78、右左)

▼寸評「房総の大魔神」 最速150キロを誇るセンバツ準V習志野の守護神。負けん気の強さも抑え向き。

習志野・飯塚脩人投手(2019年8月14日)
習志野・飯塚脩人投手(2019年8月14日)

16 西純矢

(3年=創志学園、184-85、右右)

▼寸評「瀬戸内のパワーアーム」 最速154キロの剛球は四天王にふさわしく投げっぷりNO・1。米津玄師を聞く。

◆西純矢(にし・じゅんや)2001年(平13)9月13日、広島県生まれ。小学2年から鈴が峰レッズで軟式野球を始め、阿品台中ではヤング広島に所属。中2夏に全国優勝。3年時にNOMOジャパンに選出された。創志学園では1年春からベンチ入りし、2年夏に甲子園出場。2年春から背番号1。

創志学園・西純矢(2018年8月9日)
創志学園・西純矢(2018年8月9日)

17 宮城大弥

(3年=興南、172-78、左左)

▼寸評「沖縄の鉄腕ドクターK」プロ注目の最速149キロ左腕。今夏全試合に登板し合計64イニングで計61奪三振

興南・宮城大弥(2018年8月9日)
興南・宮城大弥(2018年8月9日)

18 奥川恭伸

(3年=星稜、183-84、右右)

▼寸評「スマイル・ゼロ」 最速158キロの完全無欠エース。夏の甲子園は準優勝に終わったが智弁和歌山戦で23三振(延長14回)を奪うなど強烈なインパクトを残した。絶叫系マシンは苦手

◆奥川恭伸(おくがわ・やすのぶ)2001年(平13)4月16日、石川県かほく市生まれ。宇ノ気小2年から宇ノ気ブルーサンダーで野球を始め、宇ノ気中では軟式野球で全国優勝。星稜では1年春からベンチ入りし、4季連続の甲子園出場。好きな言葉は「置かれた場所で咲きなさい」。趣味は釣り。家族は両親と兄。50メートル6秒5。遠投100メートル。胸囲90センチ。握力は左右ともに65キロ。

星稜・奥川恭伸(2019年8月20日)
星稜・奥川恭伸(2019年8月20日)

19 林優樹

(3年=近江、174-64、左左)

▼寸評「童顔の魔術師」 左腕からの魔球チェンジアップは外国人に有効。顔に似合わず?メンタル◎

近江・林優樹(2019年8月11日)
近江・林優樹(2019年8月11日)

捕手(2人)

10 山瀬慎之助

(3年=星稜、177-85、右右)

▼寸評「しんちゃんバズーカ」 鉄砲肩は唯一無二。代表でも正捕手だ。10年コンビ組む奥川の呼び名は「奥川」

星稜・山瀬慎之助(2019年8月7日)
星稜・山瀬慎之助(2019年8月7日)

22 水上桂

(3年=明石商、172-72、右右)

▼寸評「コマンド・ケイ」 攻走守すぐれ作戦遂行能力が高い。甲子園で話題の「狭間ガッツ」を代表でも?

明石商・水上桂(2019年8月11日)
明石商・水上桂(2019年8月11日)

内野手(7人)

1 森敬斗

(3年=桐蔭学園、175-75、右左)

▼寸評「ヨシノブ2世」 走攻守3拍子そろい勝負強さも備える。幼少期はサッカーも。岡崎慎司が好き。

桐蔭学園・森敬斗(2019年7月14日)
桐蔭学園・森敬斗(2019年7月14日)

2 武岡龍世

(3年=八戸学院光星、178-77、右左)

▼寸評「奥州の龍」 50メートル5秒9。俊足巧打の攻撃型遊撃手は「坂本2世」の呼び声も。1発もある。

◆武岡龍世(たけおか・りゅうせい)2001年(平13)5月28日、徳島・鴨島町(現吉野川市)生まれ。鴨島小2年から軟式野球を始め、小6からは硬式の徳島ホークスに所属し同年に全国優勝。鴨島一中1年時にはカル・リプケン少年野球世界大会日本代表に選ばれ、準優勝。178センチ、70キロ。右投げ左打ち。家族は両親と兄。

八戸学院光星・武岡龍世(2019年8月6日)
八戸学院光星・武岡龍世(2019年8月6日)

3 石川昂弥

(3年=東邦、185-87、右右)

▼寸評「キング・タカヤ」 投打に圧倒して春甲子園優勝の貫禄はまさにキング。好物は焼き肉とオムライス。

◆石川昂弥(いしかわ・たかや)2001年(平13)6月22日生まれ。愛知・半田市出身。愛知知多ボーイズ。東邦では1年春からベンチ入り。2年春の甲子園は4番三塁で出場。

東邦・石川昂弥(2019年3月26日)
東邦・石川昂弥(2019年3月26日)

5 韮沢雄也

(3年=花咲徳栄、177-80、右左)

▼寸評「米パワーのバットマン」 実家は米農家。1年から3年連続夏の甲子園出場。バットコントロールが秀逸。

◆韮沢雄也(にらさわ・ゆうや)2001年(平13)5月20日、魚沼市生まれ。小学校1年時に新潟南リトルで野球を始め、現在まで遊撃手一筋。新潟シニアでは中2で日本選手権、中3でジャイアンツカップに出場。花咲徳栄では1年春からベンチ入り。趣味はスキー。好きな言葉は「心で勝て」。

花咲徳栄・韮沢雄也(2019年8月2日)
花咲徳栄・韮沢雄也(2019年8月2日)

6 遠藤成

(3年=東海大相模、178-82、右左)

▼寸評「Mr.アグレッシブマン」 投手、遊撃手の二刀流。投げては最速145キロ、打っては通算45本塁打と万能。

東海大相模・遠藤成(2019年8月11日)
東海大相模・遠藤成(2019年8月11日)

7 坂下翔馬

(3年=智弁学園、164-67、右左)

◆寸評「侍アルトゥーベ」小柄で奈良記録の5本塁打。走守も一流のガッツマンはキャプテンシーも抜群。

智弁学園・坂下翔馬(2019年8月12日)
智弁学園・坂下翔馬(2019年8月12日)

8 熊田任洋

(3年=東邦、174-74、右左)

▼寸評「守りの熊さん」 堅守は代表屈指だが打って走ってハイレベル。石川と下宿が一緒で趣味は銭湯。

東邦・熊田任洋(2019年3月31日)
東邦・熊田任洋(2019年3月31日)

外野手(2人)

21 鵜沼魁斗

(2年=東海大相模、175-74、右右)

▼寸評「肝っ玉切り込み隊長」 2年生ながら1番打者として強力打線を引っ張る。積極果敢な走塁も武器だ。

東海大相模・鵜沼魁斗(2019年7月21日)
東海大相模・鵜沼魁斗(2019年7月21日)

24 横山陽樹

(2年=作新学院、178-76、右右)

▼寸評「ザ・フルスイング」 思い切りの良いスイングで打球を飛ばす。ボーイズリーグでは日本代表の4番。

◆横山陽樹(よこやま・はるき) 2003年(平15)1月25日、宇都宮市生まれ。小学1年から奈坪クラブで野球を始め、中学では栃木さくらボーイズに所属。ボーイズ日本代表に選出され4番捕手で世界一を経験。高校入学後、チーム事情で外野の練習を始めた。好きな食べ物は母の手料理。

作新学院・横山陽樹(2019年8月16日)
作新学院・横山陽樹(2019年8月16日)

◆U18W杯 世界野球ソフトボール連盟(WBSC)が主催する18歳以下による世界大会。81年に始まり今回が29度目。日本が高校日本代表で臨むのは04年が最初で、今回が6度目。優勝はなく、4度の準優勝が最高成績。1次ラウンド(R)は2組各6チームで総当たり戦を行い、各組上位3チームがスーパーRに進出。スーパーRの上位2チームで決勝を争う。今大会から球数制限が導入される。

【日本日程】

<1次ラウンド>

8・30 スペイン(12時)

8・31 南アフリカ(12時)

9・1 米国(18時)

9・2 台湾(18時)

9・3 パナマ(18時)

<スーパーラウンド>

9・5~7

<3位決定戦>

9・8(12時)

<決勝>

9・8(18時)