結束力で世界と戦う。星稜・奥川恭伸投手、山瀬慎之助捕手(ともに3年)が25日、日本代表チーム練習に初参加。昨年、唯一2年生でアジア選手権日本代表に選出され、世界を知る奥川は「短い期間でチームが1つになることが一番大事」と訴えた。

仲間のため、勝利のための行動に出た。「思ったことをしっかり言える関係にならないといけない。思った事をプレー中も言っていければ」。チームに合流した24日夜「前に出て話すのは苦手」だが、ミーティングで自己紹介とともに考えを披露した。

昨年のアジア選手権は2試合で計2回1安打無失点と好投。だが、たった1人の下級生。「プレーの中で引いてしまうところがあった。周りの選手に圧倒されて、自分が出せなかった」。年上のチームメートに遠慮がちだったと後悔した。チームも3位に終わった。

奥川の思いは既に伝わっている。佐々木は「積極的に会話しています」と練習中も奥川に話しかけ、和気あいあい。東海大相模・鵜沼も周りの3年生にドンドン話しかけ、笑いを起こしていた。実は、智弁学園・坂下翔馬内野手(3年)から「敬語じゃなくていいよ」と集合前から言われていた。奥川のアドバイスが良い風を吹かせている。【望月千草】