履正社・岡田龍生監督(58)が、関西マスコミ陣の前で熱く夏春連覇を誓った。この日、大阪市内のホテルで関西記者クラブが選出した関西スポーツ賞表彰式に出席。昨夏の全国初制覇に「団体賞」が贈られ「子どもたちのおかげ」と、前主将野口海音(みのん)捕手(3年)らと、笑顔で賞を受け取った。

今春のセンバツ出場は確実で、岡田監督は「夏春連覇をやりたい。全国でも狙えるのは履正社しかいない。そうチャレンジできる回数も何度もあるわけではないので」と言葉に力を込めた。

今年の新チームについては「昨年のこの時期と比べると、やらされるのではなく自分たちでやっている。経験者が残っているというのもあるんじゃないか」と、小深田大地内野手(2年)、岩崎峻典投手(2年)ら昨夏を経験した選手たちを中心に、自主性を持って春の優勝へチームが進んでいると感じている。「ケガ人がいないのが一番大きい」と順調な仕上がりに手応え十分だ。

○…履正社から大阪ガスへ進んだ野口前主将は、同社OBで阪神の近本を間近で見て大きな刺激を受けた。表彰式の壇上に岡田監督と2人で立つと、同じ壇上に特別賞を受賞した近本もいた。「これから大阪ガスの後輩になる。プロで1年目から活躍された近本さんに1歩でも近づけるように。いずれはプロに行けるように」と話した。