第92回選抜高校野球大会(3月19日から13日間、甲子園)の出場32校を決定する選考会が24日、大阪市内で開かれる。午後3時に21世紀枠、続いて一般選考の出場校が発表される。

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明石商(兵庫)は、センバツ出場校発表前日の23日、通常通り全体練習を行った。今秋ドラフト候補で主将の来田涼斗外野手(2年)は「センバツに出る気持ちでこの冬やってきたので」と表情を引き締める。同候補で最速151キロ右腕の中森俊介投手(2年)は「普段通りです」と来るべき時を待つ。

昨秋近畿大会8強の明石商は、同大会で準優勝した大阪桐蔭に準々決勝で3-4で惜敗。他校の試合内容と比較しても、近畿6枠に選出される可能性は高い。

祝報祈願も完璧だ。来田ら2年生は今月上旬、3泊4日で新潟県や東京都などに修学旅行へ。中森はインフルエンザで不参加になってしまったが、来田らは浅草寺を参拝。1400年の歴史を誇る都内最古の寺で「センバツにいけますように」とお祈り。一緒に訪れた副将の植本拓哉内野手(2年)も、おみくじで大吉を引き当て「いいことしか書いてなかったです」と笑顔。浅草寺の御利益は、「所願成就」。江戸時代、幕府の祈願所でもあった由緒正しいパワースポットで、中森ら他部員の分まで幸運を身につけて帰ってきた。

一方の中森は、風呂上がりのストレッチを入念に実行中。「寝覚めが良くなった。コンディションが整えられる」と心身万全。また、昨秋からバッテリーを組む、名村康太郎(2年)は同時期から本格的に捕手を務め、公式戦では全試合でマスクを被った。この冬の期間は、楽天に7位で入団した水上桂捕手(18)を参考にフットワーク、スローイングなど基礎固めに注力し「コツはつかめてきています」と手応えをつかんだ。個々人が課題と実直と向き合い、この冬の成長につなげてきた。4季連続出場へ、吉報を待つのみだ。【望月千草】