花咲徳栄(埼玉)か帝京(東京)かで注目された関東・東京の6校目は、花咲徳栄(埼玉)が選出された。

花咲徳栄(埼玉)は山梨学院に負けて関東8強にとどまったが、高校通算47本塁打の井上朋也内野手(2年)を中心に攻守のバランスが取れた好チーム。選考委員は「(両校に)大きな差はほとんどありません。今回、帝京は久しぶりにいいチームを作ってきて、やっと帝京が復活したかなということで、準決勝も逆転で勝つという流れの中で決勝も期待していた。だが決勝で力を発揮できなかった。投手2人の安定感も薄い。それに比べると花咲徳栄の投手の方が安定していた」と説明した。「帝京の打線のつながりのなさが残念でした。花咲徳栄の方が評価が高くなった」と補足した。

昨年は6校目を選ぶ際に、秋の関東大会でコールド負けした横浜(神奈川)を選出。だが選抜大会での結果は、初戦敗退に終わった。今大会も、最も選考委員が頭を悩ませた地域となった。

神宮大会枠が加わった東海の3校目は加藤学園が選ばれ、藤枝明誠との静岡対決を制した。

近畿は昨秋の近畿大会の戦績を評価。天理(奈良)、大阪桐蔭、履正社(大阪)、智弁学園(奈良)の4強に続き、8強から明石商(兵庫)と智弁和歌山が選出された。

中国・四国の5校目は、広島新庄を選出。倉敷商(岡山)、鳥取城北の中国勢、明徳義塾(高知)、尽誠学園(香川)の四国勢に続く最後の1枠は混戦だったが、好左腕がそろう広島新庄が甲子園切符をつかんだ。選考委員は中国、四国の3位チームとして「広島新庄と岡豊(高知)を比較対照しましたが、圧倒的に広島新庄が強いだろうということで3校目は広島新庄になりました」とチーム力に開きがあったことを挙げた。