今年も帝京(東京)に吉報は届かなかった。前田三夫監督(70)は「選手に期待感はあったと思うが、仕方がない。指導者としてみれば甲子園に導いてやりたかったですが」と話した。

昨秋の東京大会で9年ぶりとなる決勝戦に進出したが、国士舘に0-6の完敗だった。関東第一、日大三など強敵を破りながら、決勝は2安打完封負け。甲子園は11年夏が最後になる。前田監督は「舞台慣れしてない分力を出し切れない。その辺を選手に問いかけてクリアしないと」。

2週間前には野球部創部70周年と前田監督の古希を祝う会を行ったばかり。そこに甲子園出場を加えることはできなかった。「選手には何も言わない。ここで考えますから。一歩手前までは来ている。夏までには投手を鍛えたい」。3時過ぎには、通常の冬季練習を始めていた。