磐城の遠藤百恵マネジャー(2年)が、19人の部員とともに21世紀枠での甲子園出場を喜んだ。

父太さん(53)は同校OBで、現在ふたば未来学園の監督を務める。相馬監督時代には元巨人鈴木尚広氏(41)を育てるなど県内では名将として知られ、磐城では木村保監督(49)の前任監督だった。

子どもの頃から父の姿を見て育ち、いつしか磐城でのマネジャーを夢見るようになった。猛勉強し見事県内屈指の進学校に合格。中学時代は陸上部で野球のルールには疎かったため、当初はスコアブックを持ち帰ると父に添削されまくったが、今ではほとんど直されなくなった。木村監督は「なくてはならない存在。気が利くし、ベンチでの表情もいい」と信頼を寄せる。選手から「甲子園に連れて行ってあげる」と言われ続けてきた夢が現実となった。「うれしいです。磐城高校らしく、感謝と感動を届けられたら」。