北海道高野連は3日、新型コロナウイルス感染拡大を受け、5月25日開幕を予定していた春季北海道大会の中止と、各地区大会のみ予定を延期して無観客で実施することを発表した。春季北海道大会の中止は59回目で初となる。地区大会では、ベンチ外部員のスタンド応援のみ認める。また、各地区大会の上位校は夏の南北北海道大会のシード権を与えられる。

道高野連では判断の理由を4つ上げた。1つは3月31日に道教育局長名で5月中旬までの大会自粛要請があったこと、2つ目はウイルス感染予防対策に向け少しでも時間を取りたい、3つ目は公立校の部活再開から大会までの準備期間を少しでも長く取りたい、最後は3年生の残り少ない公式戦を地区大会だけでもやらせたいという4点。横山泰之専務理事(45)は「当初は通常開催でと考えていたが、現状では難しい。全10地区の事務局にも了承を得て、このような形で実施を目指す方針となった」と説明した。

組み合わせ抽選会は各地区事務局の判断となるが、基本的には代理抽選か、指導者のみで実施する方向で調整している。各地区大会の変更後の日程は原則、北海道大会中止で空いた5月中旬から末にかけて調整する方向で、今月17日の道高野連理事会までには大枠を固める。