今春のセンバツに出場予定だった大分商は9日、3月8日以来、1カ月ぶりに全体練習を再開した。

学校が再開した前日8日、野球部は学年単位でミーティングを行い、この日から本格的に再始動。当面の間は、練習は平日のみ午後4時半までで、対外試合も禁止。厳しい制約の中、渡辺正雄監督(47)は「立てるはずだったステージ(甲子園)にもう1度チャレンジしていこう」とナインに訓示し、選手たちは約2時間半、ノックや打撃練習などで汗をかいた。

九州のほかの「センバツ組」では、中止が発表された3月11日以降、明豊(大分)は、従来より多めの休日を設けながら全体練習を継続中で、対外試合はしていない。創成館(長崎)は3月23日から基本週6日で全体練習を再開した。鹿児島城西は、3月27日から従来の半分の1日3時間に短縮し、基本週6日で全体練習を行っている。ただ20日まで対外試合は自粛中だ。

新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、九州全県と沖縄(準々決勝まで消化)が春季県大会の中止を決めた。九州大会も4日に中止が発表されている。それでも各校が、コロナ禍に耐えながら、なんとか夏へ歩みを進めている。【菊川光一】