福岡県高野連は25日、福岡市内で新型コロナウイルス感染拡大の影響で中止となった夏の全国高校野球選手権大会の代替となる福岡県独自の大会開催を断念することを発表した。

これを受け、昨秋の九州大会に出場した福岡第一の平松正宏監督(59)は「僕自身、ショックです」と無念の心情を吐露した。同校は、休校に伴い、部活動も休止中。いまだ部員と直接触れあう機会がないが「キャプテンに伝えて、明日(26日)にオンラインもしくはLINEで話したい」と話した。

阪神・淡路大震災が起きた95年、育英(兵庫)を率いてセンバツに出場した経験を持つ平松監督は「(全国高校野球選手権大会中止が決まった5月)20日から日がたち、(部員は)少しは冷静になっていると思うが、今回初めてのことで、このつらさは僕にも分からない。今までやってきたことを無駄にはさせたくない。それだけを考えたい」と気遣った。