明石商の最速151キロ右腕、中森俊介投手(3年)が、今年初めて、対外試合で先発した。9球団のスカウトが視察する中、5回1安打11奪三振で1失点だった。

初回、自身の暴投で1点を失ったが、1死一、二塁から空振り、見逃しと、2者連続直球で三振を奪い、後続を断った。3回には相手4番の徳丸天晴外野手(2年)から高め直球で空振り三振。4回の先頭から5回2死まで5者連続三振を奪うなど、最速はスカウトのスピードガンで148キロを計測した。

「3、4回くらいからまっすぐが良い回転になって、伸びが出てきた。左足だけねじって上半身は前を向くように意識した」。フォームの細部を意識したと明かした。

前週6月下旬の練習試合では「まっすぐで空振りがとれない」と課題を口にしたが、この日奪った11奪三振のうち、6つが直球、5つがフォークやスライダーで奪い「三振は狙ってとったわけではないけど、結果的にとれたのは良かった」と安堵(あんど)した。

同候補の来田涼斗外野手(3年)は4打数1安打。8回には、昨春のセンバツでも対戦した小林樹斗投手(3年)と対戦し、カウント3-2から小林の速球に3球ファウルで粘ったが、遊飛。「来た球に全部反応しようと思った。必死でした。打ち損じて少し悔しかったです」と苦笑いした。