甲子園交流試合に出場する磐城(福島)にうれしい知らせが届いた。前監督の木村保氏(50=県高野連副理事長)が、15日の国士舘(東京)戦で試合前のノッカーを務めることが正式に決まった。

木村氏は今春のセンバツに21世紀枠で46年ぶりの甲子園に導いた。しかしコロナ禍で3月11日に大会中止が決定。甲子園の土を踏むことなく4月から福島商へ異動となり、県高野連の業務を担当していた。

福島商と磐城の間で前向きに検討が重ねられ、悲願が実現した。9日、練習の冒頭で選手と対面した木村氏は「正直うれしいです。と同時に身の引き締まる思いです。試合が始まる前の最高の準備ができるように、精いっぱい魂を込めて、3年生にとっては高校生活最後のノックをしたいと思います」と最高のバックアップを約束した。