仙台育英(宮城)-一関学院(岩手)の開幕戦は、2回終了時に降雨ノーゲームとなった。同試合は10日に順延が決まった。

一関学院は、1回裏1死一塁から「3番中堅」近江博人外野手(3年)が痛烈な左安打。相手左翼手が打球を後ろにそらす間に、一塁走者の佐々木大輔外野手(3年)が、一気に生還して先制。高橋滋監督(48)は「今年の夏に岩手県大会を勝てたことで自信を持って臨めている。選手たち去年の秋に育英さんに負けたリベンジをしたい気持ちが強い。明日も先制点を奪って主導権を握りたい」。昨秋の東北大会準々決勝で1-6と敗れた雪辱を期し、気持ちを切り替えた。

3年生だけで戦った宮城県独自大会を制した仙台育英は、昨夏の甲子園でも活躍した左腕・笹倉世凪投手(2年)が先発するなど、下級生3人が先発出場した。ベンチ入りを含めると、2年生が7人。須江航監督(37)は「夏の大会が1試合増えると思えば、ありがたいこと。下級生にとっては今年初の公式戦。案の定、投手も失点しましたし、レフトもエラーしてしまい、一関学院さんにも申し訳ありませんが、良い練習になった」。仕切り直しの一戦に、再び準備を整える。