今秋ドラフト1位候補の中京大中京(愛知)高橋宏斗投手(3年)が延長10回、149球を投げきり、チームをサヨナラ勝ちに導いた。昨秋の新チーム結成から公式戦無敗のままで高校野球生活を終えた。昨秋まで19勝、この夏の愛知県の独自大会で8勝、そしてこの日の勝利で28勝0敗だった。

「本調子ではなかった」という高橋は4回に3失点し同点に追いつかれるが、7回終了時に印出太一捕手(3年)と「ギアを上げていくぞ」と打ち合わせると9回2死一塁、0ボール2ストライクから外角へこの日最速153キロの直球で見逃し三振を奪った。

無死一、二塁から始まる延長10回タイブレークでもすべて145キロ超の直球を主体に攻め、中飛、二飛、空振り三振で無失点で切り抜けた。

今後の進路については「ここから考えていくが(大学へ)進学したい。プロ志望届を出す選択肢も自分の中にはまだある」と、基本的には大学進学だが、高卒プロの道も選択肢のひとつとして考えていることを明かした。