三浦学苑が上村海斗投手(2年)の投打にわたる活躍で、ベスト8入りを決めた。

ここまで3試合で42安打、5本塁打と打撃好調の日大藤沢打線を相手に、完投で5失点に抑えた。2点をリードした3回、相手5番の右越え2ランなどで4点を奪われ、逆転を許した。「でも、相手は0点で抑えられるチームじゃないから」と気持ちを切り替え「とにかくズルズルいかないように」と自分に言い聞かせた。配球は真っすぐ中心で組み立て、縦のスライダーを交えたシンプルなものだったが、丁寧に投げた。

打では、2-4とリードされた3回裏2死一塁から、左越えの同点2ランを放った。「ホームランは6本目ですが、テンパッていてどんな球を打ったか、覚えてないです」と言う。7回の打席では初の「体験」も巡ってきた。1死二、三塁となったところで、8月15日の正午を迎え、ここで黙とうのため試合は一時中断。プレー再開となり、中前に2点タイムリー。8点目をたたきだした。

8強に、樫平剛監督(36)は「相手とは昨秋も戦い、打ち負けたが、なるべく意識しないようにした。自分たちの野球ができた。ナイスゲームです」と笑みをもらした。