今夏4強同士の戦いは、日大山形が山形中央に逆転で勝利し、2年連続の秋4強を決めた。

8回に5-5の同点とされ、なお2死三塁のピンチ。荒木準也監督は「8回裏に逆転されると大きなダメージ。相手は左の1番打者だったので」と、背番号10の左腕・小野勇翔(2年)にスイッチ。小野は「思い切って投げることだけを意識して絶対に抑える気持ちだった」と、最後は外角直球で見逃し三振を奪い、ピンチを脱した。

小野の快投に打線も蘇生。9回1死一塁から、遠藤夕雅内野手(2年)の適時二塁打などで2点を勝ち越し、最終回は小野が2者連続三振を奪い、ねじ伏せた。準決勝(26日)は強豪・鶴岡東と激突。小野は「目標はセンバツ出場。挑戦者という意識で泥臭く、粘り強く、最後まで諦めずに全力で勝利をもぎ取りたい」と力を込めた。