春日部共栄は昌平に競り負け、関東大会進出を逃した。先発した高橋正吾投手(2年)は両軍無得点の3回2死一塁で2ランを浴び先制を許したもの、8回5安打3失点と粘投。打線が援護できず、昌平に逃げ切られた。高橋は被弾について「体が開き、腕が遅れて出てしまった。失投です」と振り返った。本多利治監督(63)からの指示で徹底的に内角を突いた。確実にアウトを積み重ねていったが、1球の失投で勝敗が分かれた。

地区予選から準々決勝までの5戦すべてでコールド勝ち。自慢の強打が、この日は沈黙した。指揮官は「打たされているのにボール球を振ったり、負けているのにバットを振らない弱さがあった。鍛えないといけないところが分かりました」。ひと冬で成長し、来夏の甲子園を目指す。