第93回選抜高校野球大会(3月19日開幕、甲子園)で創部100年の三島南(静岡)が、甲子園に春夏通じて初出場します。連載「三島南センバツ初出場 起こせ!!南風」で、聖地に挑む同校の全27選手を紹介していきます。

    ◇    ◇    ◇

秋山碧生(あおい)内野手(2年)は、親友とのレギュラー争いに燃えている。ライバルは、古川龍内野手(2年)。小学生のころから同じチームでプレーする間柄で、伊東市からの通学もともにする。

昨秋の東部地区大会1回戦では秋山が二塁手のスタメンだったが、打撃で結果を出せず、2回戦以降はベンチに。代わって起用されたのが古川だった。

県大会でも出番がなかった秋山は今冬、レギュラー奪回を目指して課題の打力向上に努めた。朝練にティー打撃を取り入れ、年末年始もバットを振り続けた。食トレにも励み、冬休み期間中には餅を計100個以上もたいらげた。

「古川とは10年以上一緒にプレーしているので、2人で甲子園に出られるのはうれしい」と話すも、センバツの1次登録で与えられた背番号は14。控えに甘んじるつもりはなく、「二塁手のレギュラーとして甲子園に出たい」と闘志をみなぎらせている。【河合萌彦】

◆秋山碧生(あきやま・あおい)2003年(平15)11月6日、伊東市生まれ。小4から富戸ジュニアで野球を始める。対島中を経て、三島南高では昨秋からメンバー入り。右投げ右打ち。175センチ、68キロ。血液型A。家族は両親と弟、妹。尊敬する人物は、巨人の桑田真澄投手チーフコーチ補佐。