花巻東が盛岡大付に圧勝 岩手の宿敵対決制す

9回表花巻東無死、左越え本塁打を放ち、ホームインする熊谷(左)(撮影・高橋洋平)

<高校野球春季岩手県大会:花巻東11-3盛岡大付>◇28日◇準決勝◇一関運動公園野球場

 過去5年間で交互に夏の覇権を分け合ってきた宿敵対決は、花巻東の圧勝に終わった。

 先発したエース左腕加藤三範投手(3年)が2回3失点でKOされるも、6回に打者一巡の猛攻で4点を奪い一気に逆転。

 7-3の9回には昨夏の甲子園では4番を務めた3番熊谷星南(せな)内野手(3年)が2戦連発となる高校通算33本目の左越えソロ本塁打を放つなど、2安打2打点で突き放し3年連続の東北大会出場を決めた。

 熊谷は、タイミングの取り方をかえた23日の準々決勝高田戦でサイクル安打と調子を上げている。「ヤクルト山田選手のマネをして、左足の上げ方を工夫した」。今までは単純に左足をあげていたが、現在は上げる左足にひねりを加えて間を取ることができる。この日の本塁打も直球を待ちながら、とっさにカーブに反応できたのは左足の間があったから。「前までは上半身だけで打っていた。しっくりきてます」と笑顔を見せた。