久慈東「気持ちのいい勝ち方ではない」/岩手

岩手対久慈東 最終打者を打ち取り笑顔の久慈東・日當。捕手は田表(撮影・高橋洋平)

<高校野球岩手大会:久慈東3-2岩手>◇13日◇2回戦◇岩手県営

 後味の悪い勝利だった。

 3-1の9回2死満塁、久慈東の日當和寿投手(3年)がフルカウントから岩手の2番富山聖也外野手(3年)に右越え二塁打を打たれ同点に追いつかれたかと思われたが、日當がセットポジションに入る前にボークをしており、同点打は無効。三塁走者のみボークで生還したが、両校の抗議もあり、再開するまで15分間中断。1点差で再開後、冷静にストライクを投げ込み、富山を見逃し三振に抑えた。

 初戦を突破した日當は「気持ちのいい勝ち方ではない。自分のボークには気付かなかった」と話した。富山は「ボーク判定から気持ちが切り替わらなかった。ライトオーバーで同点だと思った」と下を向いた。