唐津商「炎の中継ぎ」藤井将雄氏魂で甲子園/佐賀

優勝を決め、マウンドで歓喜する唐津商ナイン(撮影・菊川光一)

<高校野球佐賀大会:唐津商16-5佐賀商>◇25日◇決勝◇佐賀県立森林公園野球場

 「炎の中継ぎ」と称された元ダイエー投手の故藤井将雄氏(享年31)をOBに持つ唐津商が、佐賀商を下し11年以来、5年ぶり5度目の夏の甲子園出場を決めた。

 龍谷野球部員の喫煙火災による準決勝辞退で不戦勝により決勝に進出。小学校時代、藤井氏の冠をつけた野球教室や大会を経験した選手らの活躍で15安打16得点の大勝だった。85年、当時2年生だった藤井氏を擁した夏決勝で2-13の大敗した佐賀商にリベンジ。

 24日に藤井氏の墓前に参りした伊藤駿也投手(3年)は「藤井さんのためにも勝ちたかった。勝たせてくれたと思います」と感謝した。