明徳義塾は敗退も西村が意地の1発、母に感謝

作新学院対明徳義塾 3回裏明徳義塾無死、西村舜は本塁打を放つ(撮影・梅根麻紀)

<全国高校野球選手権:作新学院10-2明徳義塾>◇20日◇準決勝

 明徳義塾(高知)が完敗し、14年ぶりの決勝進出を逃した。初回に一塁手の失策をきっかけに2点を失い、その裏の一死満塁の大チャンスは谷合悠斗外野手(1年)が遊ゴロ併殺。その後も作新学院打線に小刻みに追加点を挙げられた。8点差をつけられる大敗も、3回に西村舜外野手(3年)が左越えのソロを放って意地を見せた。

 西村は昨夏の高知大会決勝の9回に逆転三塁打を放ち、チームを高知6連覇に導いた。「ホームランはツーベースと思って、思いきり走りました。歓声でホームランと分かりました。つらいときに支えてくれた母に、1番にありがとうと言いたいです。ホームランボールも母に贈ります」と感謝の思いを語った。