上宮太子が高野山を逆転 17年ぶりセンバツへ前進

初戦突破後、ストレッチを行う上宮太子ナイン(撮影・堀まどか)

<高校野球秋季近畿大会:上宮太子7-5高野山>◇23日◇1回戦◇紀三井寺

 上宮太子(大阪1位)が9回に高野山(和歌山2位)を逆転し、17年ぶりのセンバツに前進した。

 3-5で迎えた9回、先頭の木岡大地外野手(2年)が右中間を破る二塁打を放ち、折出智勇(ちゆう)内野手(2年)の犠飛で1点差に迫った。なおも2死無走者から谷口義典内野手(2年)が同点打、村上拓巳内野手(1年)が決勝打を放った。村上は「先輩がつないでつくってくれたチャンスですから、どうしても打ちたかった。自分のヒットで試合が決まったのは、初めてです」と、高校初の殊勲打に顔をほころばせた。

 スタンドに詰めかけた母校の上宮(大阪)や上宮太子OBの前で初戦突破を果たした日野利久監督(48)は「日ごろ、これでもか、これでもかという練習をやってきて、1番いい形でその成果が出てくれました」と選手の粘りに声を弾ませた。