聖光学院斎藤監督「出来すぎ」11連覇へ11点発進

2回表聖光学院無死二塁、先制の適時三塁打を放った小泉

<高校野球春季福島大会:聖光学院11-0田村>◇16日◇2回戦◇ヨーク開成山スタジアム

 夏11連覇を狙う聖光学院が田村を5回コールドの11-0で圧倒し、準々決勝に進出した。0-0の2回に試合を決めた。5番柳沼楽人外野手(3年)の左越え二塁打を皮切りに、9番の犠打を挟みながら10打数連続安打で一挙8点を挙げた。今春の県中支部予選と県大会で2度も日大東北を撃破した田村に、計15安打を浴びせて大勝した斎藤智也監督(53)は「今日は出来過ぎ。ただ打っただけでのビッグイニングはなかなかないよね」と自慢の打線を褒めたたえた。

 最上級生としての責任が、打線に火をつけた。2年生ながら昨夏の甲子園に先発出場した6番小泉徹平内野手(3年)が2回に先制となる右越え三塁打を放つなど2安打1打点。「去年は先輩がいて助けてくれた。今年は自分がやるしかない。自覚が出てきた」。夏11連覇がかかるが「関係ない。自分らの世代で勝つかどうか。甲子園にただ行くのではなく、勝ちにいく」。20日の準々決勝では、ドラフト候補の尾形を擁する学法石川を打ち砕く。【高橋洋平】