早実・清宮「いよいよ」集大成の夏7・15初戦

坂出対早実 6回のピンチにマウンドに向かう清宮(右から2人目)(撮影・奥田泰也)

<高校野球西東京大会:組み合わせ抽選会>◇17日◇青山学院高等部PS講堂

 清宮のラストサマーが幕を開ける。第99回全国高校野球選手権東西東京大会(7月8日開幕)の組み合わせ抽選会が17日、都内で行われた。高校通算101本塁打の清宮幸太郎内野手(3年)擁する早実(西東京)は、7月15日の3回戦から登場することが決まった。清宮主将は、選手宣誓の大役で勢いをつけ、最後の夏を突っ走る。また、この日は香川で招待試合2試合に臨み2戦合計で9打数2安打も「だんだん良くはなっています。明日は打ちます」とボルテージは上がる一方だ。

 清宮は、抽選結果を香川の地で聞いた。3年間の集大成となる夏の大会に向け、素直な心境を打ち明けると同時に必勝を誓った。

 清宮 いよいよ、この時が来たなという感じ。ワクワクと不安、いろんな気持ちが入り交じっています。全ての経験を出し切って、勝ち抜ければいいです。

 過去2年で天国と地獄を味わった。1年夏は甲子園に出場し4強入り。昨夏は予選の準々決勝で敗退し、悔し涙を流した。「去年は怖さを知った。最高の結果、最悪の結果、2つを経験した」。甲子園への道の厳しさを知るからこそ、意気込みを聞かれて、さまざまな思いが交錯した。

 初戦となる3回戦は、15日に決まった。時間と場所は20日に正式発表されるが、4回戦まではダイワハウススタジアム八王子を予定。5回戦以降は神宮での試合が予定され、「清宮フィーバー」は必至だ。8日に神宮で行われる開会式では、今春の優勝校の主将が務めるという慣例通り、清宮が選手宣誓を務める。内容を聞かれ「まだ考えてないです。その前に試験があるので、そっちを覚えたいです」と笑った。

 この日は香川での招待試合2試合に臨み、2戦合計で9打数2安打でノーアーチに終わった。英明に勝利したが、坂出には今年初の完封負け。「(敗因は)自分のバッティング。軸がこれだけ凡退すると、苦しい試合になる」と責めた。今日18日は三本松、丸亀城西と対戦する。「明日は打ちます」と高らかに宣言した。香川の青空に、高校通算102号の放物線を描く。【久保賢吾】