大阪桐蔭決勝へ 2年中野3ラン「自分がなんとか」

大阪桐蔭対大体大浪商 代打で出場し3ランを放った大阪桐蔭・中野波来外野手(撮影・磯綾乃)

<高校野球春季近畿地区大会大阪府予選:大阪桐蔭6-3大体大浪商>◇19日◇準決勝

 大阪桐蔭が逃げ切りで決勝進出を決めた。2-0で迎えた6回1死二、三塁で代打中野波来(はる)外野手(2年)が左翼へ3ラン。「チームが苦しい状態だったので、そこで自分がなんとか、詰まってもと思っていた。風に乗ってくれた」と中盤に突き放した。

 中野は連覇を果たした今春のセンバツでメンバー入りしたが、直後の練習試合で右の薬指の付け根辺りを骨折。この日の4日前にマシン打撃を再開したばかりだった。「波来」という名前は船長の父から「いい波が来るように」と名付けられた。西谷浩一監督(48)も「次のクリーンアップを打たせたい」と期待する2年生の活躍で、春の大会連覇へ波に乗る。