クラーク春の全道大会初勝利 予選不振の後藤3ラン

クラーク対駒大苫小牧 7回表クラーク2死二、三塁、後藤は中越えの3点本塁打を放つ(撮影・佐藤翔太)

<高校野球春季北海道大会:クラーク5-3駒大苫小牧>◇29日◇1回戦◇札幌円山

 2年ぶり2度目出場のクラークが、今春センバツに出場した駒大苫小牧に5-3で競り勝ち、春の全道大会初勝利を挙げた。2点リードの7回2死二、三塁で、空知地区予選は10打数1安打と不振だった1番後藤修志三塁手(3年)が、中越え3ランを放ち、突き放した。

 やっと出た。2点をリードして迎えた7回2死二、三塁、後藤は駒大苫小牧エース川口海生(3年)の高めに浮いた直球を逃さなかった。「最高の手応え。気持ち良かった」。打球はぐんぐん伸びバックスクリーン左に吸い込まれた。センバツ出場校を突き放す豪快な120メートル弾。終盤に3点を返される展開で、効果的な1発だった。

 空知地区予選は10打数1安打、打率1割。佐々木啓司監督(62)は「持っているものはある。打席を増やせば修正できる」と、地区予選の3番から、あえて打席が多く回る1番に上げた。3打席目まで凡退。同監督は中飛に終わった3打席目のスイングからヒントをつかんだ。「ボールを追いかけすぎ。少し頭を後ろに残してみなさい」。直後に1発が生まれ、同監督は「目覚めたね。後藤の3点が大きかったよ」と喜んだ。

 地区初戦の岩見沢緑陵戦以来、13打席ぶりの安打が本塁打。後藤は昨秋全道大会2回戦の札幌日大戦で、初回に公式戦1号2ランを放つも、1回終了後に降雨ノーゲームで幻になっていた。翌日再試合の6回にも、仕切り直しの左越えソロを放ったが5-9で敗戦。幻の1発を含め“3発目”がようやく勝利に結びつき「秋の悔しさがバネになった。やっと打ってチームの役に立てた」と振り返った。

 犠打で先制、本塁打でダメ押し、先発の安楽裕太郎(3年)も9回128球を投げ5安打3失点完投と、投打かみ合っての難敵撃破だ。「みんなで助け合って全員で1つ1つ戦っていきたい」と後藤。鍛え抜かれたクラークが、春の円山を席巻する。【永野高輔】