<春季高校野球北海道大会:士別翔雲11-1遠軽>◇30日◇1回戦◇札幌円山
4年ぶり3度目出場の士別翔雲が、5回コールドで遠軽を下し、3季通じて初の北海道大会勝利を飾った。166センチのエースの高橋拓夢(3年)が、地区予選3戦39安打30点の遠軽を、5回3安打1失点(自責0)に抑え、打撃でも2安打2打点。攻守でチームをけん引した。
徹底して打ち上げさせた。10点差で迎えた5回2死一塁、最後の打者を中飛に打ち取った士別翔雲エース高橋拓は、謙虚に小さくガッツポーズした。秋全道1度、夏2度の北北海道大会出場も、勝利がなかった。3季通じ6度目の挑戦での道大会1勝に「士別翔雲の新しい歴史がつくれた。思っていた通りに投げられたのが良かった」と喜んだ。
地区予選1試合平均13安打の相手を、頭脳的な投球で抑え込んだ。「打ち気満々の選手が多かったので、直球はボールになってもいいぐらいぎりぎりに投げた」。強振してくる打者を1度、いなしてから、低めのカーブでタイミングをずらし、飛球を打たせる。15アウトのうち飛球9個と、想定通り試合を進めた。
チームも守備位置を徹底し援護した。あらかじめ深めに守り、滞空時間のある飛球を打たせ、前進して捕球する。3被安打いずれも単打で、外野飛球7、奪三振はゼロだった。「僕は三振を取れる投手ではないので、長打だけ避けられればと。後ろもしっかり守ってくれたので、安心して打たせることができた」と組織力を生かした。
打撃では4回1死満塁で中前適時打、5回1死一、二塁で右前適時打。2安打2打点と気を吐き、5回コールド勝ちにつなげた。「1勝はうれしいけど、ここで満足しないこと。次は夏につながるもう1勝がしたい」。創意工夫をこらしてつかんだ勝利を弾みに、今度は全道4強を狙う。【永野高輔】