大阪桐蔭・根尾「楽な気持ちで」攻撃的2番でマルチ

近畿大会準決勝 大阪桐蔭対智弁学園 4回裏、守備位置につき仲間に声を掛ける大阪桐蔭・根尾(撮影・前田充)

<高校野球春季近畿大会:大阪桐蔭6-3智弁学園>◇2日◇準決勝2試合◇明石トーカロ

 今秋ドラフト1位候補の大阪桐蔭・根尾昂内野手(3年)が、新チームで初めて「2番遊撃」で先発した。3回無死二塁では好機を広げる中前打、4回2死二塁では5点目となる右前適時打。犠打など小技を決めるタイプとは異なる、メジャーでもトレンドの「攻撃的2番」となった。

 ここまで根尾は主に4、5番での先発が続いていた。この日の2番起用について、西谷浩一監督(48)は「根尾にアグレッシブさが足りなくなっていた。マークされる中で仕掛けていくのがいいところ。積極的な2番ということで試してみました」と説明した。

 オーダーが発表された時、根尾は西谷監督から「なんで打順を2番にしているか、考えて打て」と言われていた。26日の明石商(兵庫1位)との1回戦では、4打数4三振2四球。相手投手からの厳しいマークが続く中で、甘い球を待っている自分がいた。この日は西谷監督の意図をくみ、積極的に振って5打数2安打1打点。「ストライクを見逃してというのが続いていた。打順が上がって楽な気持ちで、初球から振っていくというのが前よりできたと思います」。上り調子で、智弁和歌山との決勝戦に臨む。