21世紀落選も藤岡中央・門馬、実力夏切符だ/群馬

練習試合で先発した藤岡中央・門馬(撮影・山川智之)

<高校野球群馬大会:組み合わせ抽選会>◇15日◇ベイシア文化ホール

 夏こそ力でつかんでみせる! 第100回全国高校野球選手権群馬大会(7月7日開幕)の組み合わせ抽選会が15日、群馬・前橋市内で行われた。藤岡中央は、センバツ21世紀枠の関東・東京地区の候補となった注目の公立校。初戦の相手は桐生南(同8日)に決定した。プロ注目のエース門馬亮投手(3年)は、実力での甲子園行きを誓った。

 藤岡中央の初戦は対戦歴のない桐生南に決まった。門馬には相手がどこであろうと気持ちに揺るぎはない。「群馬NO・1の投手になりたい。そして高校野球をやっているからには甲子園に行きたいです」。チームの大黒柱らしく引き締まった表情で答えた。

 昨秋の県大会は準々決勝で公式戦33連勝中の前橋育英を破り4強進出。21世紀枠の関東代表として最終候補まで残った。出場校発表の1月26日。吉報を心待ちにしていたが、電話は鳴らなかった。「悔しさはありました。でも夏こそ実力で甲子園にいこうとすぐに切り替わりました」。あの日の悔しさを忘れまいと、ネット裏やベンチ、選手たちの野球ノートにはセンバツ落選の記事が貼り付けられている。

 オフは、空振りの取れる3球種を手中にする目標を掲げた。スライダー、カットボール、スプリット。投球練習で握り方などを研究してきた。「他の変化球も生きてくると思う」とレベルアップに自信を深めた。

 他校のライバルはもちろん、数球団のスカウトが注目する右腕。憧れのマウンドを目指して躍動する。【山川智之】

 ◆門馬亮(もんま・りょう)2000年(平12)10月25日、群馬・藤岡生まれ。小2で野球を始める。前橋シニアでは主に投手と三塁手。入学時からストレートの最速は20キロアップし、現在は143キロ。家族は両親と兄。177センチ、82キロ。右投げ右打ち。