宮古総合実が初1勝!久米島との離島対決制す/沖縄

<高校野球沖縄大会:宮古総合実3-2久米島>◇2回戦◇24日◇アトムホームスタジアム宜野湾

 宮古総合実が08年の2校統合で誕生して以来初となる悲願の夏1勝を挙げた。久米島との離島対決を3-2で制した。

 5回に先制されたが最後まであきらめなかった。7回に長打攻勢で逆襲だ。2死から三塁打で作ったチャンスに、9番・砂川竜輝内野手(3年)の左越え二塁打で同点。さらに相手のエラーから試合をひっくり返した。9回に1点を加えた最終回、1点差に迫られたが、一丸で逃げきった。

 部員は今春1年生3人が入部したが14人だけ。9回5安打2失点で完投のエース仲宗根純平投手(3年)は「人数が少なく実戦ができず、宮古島の他のチームと練習試合をするしかなかった」と苦労を振り返った。3年生は5人と若いチームではあるが、大会前日の夜のミーティングで「先輩たちが歌えなかった分、全力で戦い校歌を歌う」(仲宗根純)とまとまっていた。大声で青空にこだました歌声は、宮古島にも届いたに違いない。