あと1歩、足寄・斎藤主将3年分の初得点/北北海道

足寄対帯広緑陽 部員1人の状況から野球部を復活させた足寄の斎藤史人(しど)主将は4打数1安打と爪痕を残して高校野球を終えた(撮影・永野高輔)

<高校野球北北海道大会:帯広緑陽4-3足寄>◇24日◇十勝地区2回戦◇帯広の森

 足寄12年ぶり1勝は、あと1歩のところで逃げていった。2点リードで迎えた9回裏1死満塁から犠飛で1点返され、2死一、二塁。次打者が打ち上げたボールは二塁後方にふらふらと上がり、両角航希二塁手(2年)のグラブに入りかけ、ぽとりと落ちた。走者2人が生還。夏が終わった。

 唯一の3年生、斎藤史人(しど)主将に涙はなかった。1年の夏、今野嵩弘部長(31)と2人で、休部中だった野球部再生に乗り出した。昨夏、6年ぶりに単独出場。今春まで3季連続無得点で初戦敗退も、この日は、4回に先頭で出塁すると、すかさず二盗を決め、3番山下隼人(1年)の右越え適時三塁打で、復活後初得点を挙げた。「いろんな人の支えがあってここまで来られた。うれしかった」と振り返った。

 4月からは、元日本ハムで足寄市職員として外部コーチに入った池田剛基氏(33)に学んだ。「打撃から試合に臨む気持ちの持ち方まで、いろんなことを教えてもらった。もっとできたんじゃないかな。そう考えると…悔いはあります」。部員8人、助っ人5人での挑戦。去る斎藤にも、後を託された12人の後輩たちにも、大きな財産を残す夏になった。【永野高輔】