野球一家に生まれた早稲田・根来の夏終わる/東東京

7回に2点適時打二塁打を放った早稲田・根来

<高校野球東東京大会:攻玉社12-8早稲田>◇8日◇1回戦◇神宮第2

 野球一家に生まれた、早稲田の4番根来真嗣内野手(3年)の夏が終わった。

 祖父広光さんは元プロ野球選手で、コーチとしてはイチローらを指導。父真光さんも東京6大学の明大野球部出身という野球一家だ。根来はこの日4番一塁でスタメン出場し、4点を追う7回2死一、二塁では適時二塁打を放った。この安打を皮切りにチームは1点差まで迫ったが、9回に3点を奪われて敗れた。

 根来は「こんなに応援が来た中で試合をするのは初めてで…。勝手にいろいろなものを背負ってしまった」と緊張感を振り返った。祖父は自身が小3の時に他界した。「小さいころ練習をした記憶がある。お父さんには打撃を教えてもらった。まだ終わった実感はないとうか…。親のこととか考えるとちょっと…。今はグッと堪えてる段階です。でも、何だかんだここまでよく野球を続けて来られたなと思います」と高校野球生活を全うし笑顔を見せた。