<高校野球静岡大会:静岡商2-0富士宮東>◇8日◇1回戦◇草薙球場
静岡商のエース古屋悠翔投手(3年)が、無安打無得点を達成した。富士宮東を2-0。最速139キロの直球を軸に、毎回の15奪三振で許した走者は1死球だけの快投を演じた。
名門静商のエース古屋が躍動した。9回表2死、最後の打者を一ゴロに仕留め、無安打無得点を成立させると、右手を突き上げ、とびっきりの笑顔を見せた。
「5回が終わって、野手に『まだノーヒット』と言われて気付きました。8、9回は狙って、気持ちでいきました。まだ気持ちが高まっていて、実感がわきません」。
自己最高の142キロには届かなかったが、直球を丁寧に内外の低めに集め、富士宮東打線のバットに空を切らせた。三振15、内野ゴロ7、内野飛球2、外野飛球はわずか3、許した走者は2回の1死球のみ。まさに完璧な内容だった。
絶対に負けられない思いだった。今夏は第100回記念大会。古屋は、第50回記念大会で同校を甲子園準優勝に導いた新浦寿夫氏(67)の教えを受けていたからだ。古屋は中学まで三塁手だったが、1年夏に投手コーチだった新浦氏に見いだされて投手となった。「キャッチボールをしていたら、『ブルペンに入ってみないか』と言われました」。
強肩で体力のあった右腕は、すぐに頭角を現した。「ピッチャーは間が大切と教わりました」。投球の基本に加え、けん制や追い込んでからの間の取り方など、「打者に考えさせること」を教わり、エースに成長した。
「自分を(投手に)誘ってくれた新浦さんを超えるため、甲子園優勝しか満足できる結果じゃないと意識しています」
ノーヒッター右腕は、レジェンド左腕超えを目指し、このまま前進する決意だ。【鈴木正章】
◆古屋悠翔(ふるや・ゆうと)2001年(平13)3月17日、伊豆の国市生まれ。大仁小2年から大仁パワーズで野球を始める。大仁中では三塁手。右投げ右打ち。家族は母と妹。176センチ、83キロ。血液型O。