不祥事乗り越え小倉が白星、河浦5回2失点/北福岡

先発した小倉・河浦圭佑は5回を投げ2失点と好投(撮影・梅根麻紀)

<高校野球北福岡:小倉12-2中間>◇10日◇1回戦◇北九州市民球場

 部員の不祥事による対外試合禁止処分を受けていた古豪小倉が、夏初戦で5回コールド発進した。

 3-0で迎えた4回に5点を挙げると、5回にも4得点で勝負を決めた。先発のプロ注目の最速147キロ右腕、河浦圭佑投手(3年)は5回4安打2失点。満足できる結果ではなかったが、ネット裏に詰めかけた4球団のプロのスカウトに存在感は示した。

 河浦は「緊張はなかったが、球が高めにうわずってしまった。前に体重が乗らなかった」と反省仕切り。牧村浩二監督(61)も「本調子ではなかったが、3回からは落ち着いてくれた。初戦はこんなものでしょう」と評価した。

 1カ月間の処分期間、清掃などの奉仕活動で「精神的にも強くなった」(牧村監督)という小倉ナイン。今春の県王者が、今夏のメモリアル100回大会で1956年(昭31)以来、62年ぶりの甲子園を目指し、スタートを切った。