<高校野球東東京大会:富士9-3新宿>◇10日◇2回戦◇明大球場
就任1年目の綿引良宏監督(48)率いる富士が9-3で新宿に快勝した。
日立一(茨城)では85年夏の甲子園に1年生ながら出場した経験を持つ綿引監督は44歳でサラリーマンを辞め、中学の教員を経て、4月に念願の高校野球の監督に就任。一喜一憂しないという精神を大事にしているため、試合中はほとんど表情を変えずポーカーフェースで采配をふるった。「夢がかなってうれしくてしょうがない」と試合後にようやく笑みがこぼれた。
学校のグラウンドが狭く、打撃練習も思うようにできない中で19安打の猛攻。綿引監督は「大きな球場でできる喜びが爆発したのかもしれない。上出来です」と語った。犠打やスクイズなどバントも多用し、相手をかき乱した。「選手にすべて任せています」とサインは一切出さなかったという。
次戦は14日、紅葉川と対戦する。綿引監督は「1戦1戦コツコツと戦っていきます」と謙虚な姿勢を貫いた。