敗退も大田桜台主将「立正の2人に感謝」/東東京

九段中教校対大田桜台(東東京) 7回裏大田桜台2死一、本塁にヘッドスライディングするもアウトになり悔しがる小坂内野手(撮影・久永壮真)

<高校野球東東京大会:九段中教校7-0大田桜台>◇15日◇3回戦◇神宮第2球場

 大田桜台が0-7で九段中教校に8回コールド負けを喫した。1番捕手の和田光太郎主将(3年)は2安打を放つなど主将の意地を見せた。「自分がチャンスを作ろうと思い、絶対に打たなきゃと打席に入った」と自身の打席を振り返った。チームは9安打を放ちながらも0点に抑えられ「あと1本が出なかった。やっぱり自分たちの力不足。立正の2人には感謝しかない」と“助っ人”に感謝した。

 大田桜台は今春1年生の入部がなく、男子部員は8人。単独廃校ルールを使い、徒歩5分で合同練習をするなど交流のあった立正大立正からの2選手の派遣を受け選手10人で出場した。“助っ人”の渡部竜成内野手、小坂拓海内野手(ともに2年)は、ともに安打を放つなど活躍した。

 和田主将は「立正の方が人数も多くレベルも上。学ぶところがいっぱいあった。最後の夏に立正の2人が来てくれたおかげで(大会に)出られたことに感謝したい」。敗れはしたものの涙はなかった。