佐賀商全員初球バントの構え、春王者攻略8強/佐賀

佐賀商先発の木村颯太投手は最後の打者を三振に仕留めて雄叫びを上げる(撮影・浦田由紀夫)

<高校野球佐賀大会:佐賀商9-3東明館>◇18日◇3回戦◇佐賀県立森林公園野球場

 甲子園常連の佐賀商が、プライドをかなぐり捨てて春の県王者、東明館を倒した。

 全員が初球からすべてバントの構えからの打撃を徹底。11安打9得点の猛攻を生みだした。

 投げては1年夏からマウンド経験のある木村颯太投手(3年)が3失点の完投勝利。宿敵を倒し、主将でもある木村は「この試合が一番のヤマになると思っていた。暑くても気迫でいくしかないと思った」と白い歯を見せた。

 8強進出にも、森田剛史監督(46)は「うちは弱いですから。何でもいいから1つずつ勝ち上がっていくだけです」と最後まで謙虚な言葉を並べていた。