昌平敗退、2年生左腕米山が無念の負傷交代/北埼玉

上尾対昌平 3回表、押し出しで失点を許した昌平先発の米山は申し訳なさそうな表情でベンチに戻る(撮影・垰建太)

<高校野球北埼玉大会:上尾7-3昌平>◇22日◇準決勝◇大宮公園野球場

 昌平が準決勝で敗れた。2回戦で春日部共栄を破るなど、自慢の強打で勝ち進んでいたが、力尽きた。

 先発の最速140キロ左腕・米山魁乙投手(2年)がアクシデントに見舞われた。1-1で迎えた3回裏の攻撃。送りバントを試みた米山の胸元に投球が来て、バットに当たった投球がそのまま左手人さし指を直撃。交代し、試合中は病院で治療を受けた。

 死球ではなかったとはいえ、試合後は上尾の木村歩夢投手(3年)から謝罪を受け、米山は「大丈夫です。絶対に勝ってください」とエールを送った。

 米山は「その前に満塁で失点し、相手を勢いづかせたのがだめでした」と反省した。この夏は2年生の米山を目当てに球場に訪れるプロ野球スカウトも多く、来年のドラフト候補に名を連ねる可能性は高い。「来年の夏には150キロを投げられるようになりたいですが、打たれない投手になるのが1番の目標です」と成長を誓っていた。