初カタカナ選手は第2回慶応ダン 父は米国出身

折尾愛真対日大三 1回裏日大三1死満塁、中前へ勝ち越しの2点適時打を放つ佐藤コビィ(撮影・清水貴仁)

<ヨネタニーズ・ファイル>

<全国高校野球選手権:日大三16-3折尾愛真>◇10日◇1回戦

 1回、同点としてなお1死満塁。日大三(西東京)の佐藤コビィ一塁手(3年)がスライダーを中前にはじき返して2点を勝ち越した。「コンパクトにセンターを狙いました。遊撃手が三遊間に動いたのが見えたんで」。佐藤は冷静だった。ガーナ出身のキングさん(51)を父に持つ長距離砲だ。

 カタカナ名の選手は第2回大会(1916年)に初めて登場する。優勝した慶応普通部(現慶応)の2番にジョン・ダン一塁手の名前があった。米国出身の父エドウィンは北海道の牧場整備に尽力したとされる。ダンは2回戦(香川商)で3安打し「異人さん、いいぞ」の声が飛んだという。率いた腰元寿監督はハワイ出身、67年に野球殿堂入りしている。

 佐藤は3回にも犠飛を放ち、10点目の走者をかえした。1安打3打点。応援席には時折、アドバイスをくれるキングさんの姿があった。「あんまり参考にならないです。朝練でもスイングを見てくれる監督さんの方が」。まじめで練習熱心な佐藤は、大勝のあとも正直だった。【米谷輝昭】