注目の金足農「反りすぎ校歌」全力1分半の新伝統

横浜対金足農 大逆転勝利で8強入りを決めた吉田(左)ら金足農ナインは大きくのけ反りながら校歌斉唱する(撮影・浅見桂子)

<全国高校野球選手権:金足農5-4横浜>◇17日◇3回戦

 第100回全国高校野球選手権大会は3回戦4試合が行われ、金足農(秋田)はエース吉田輝星(こうせい)投手(3年)が3戦連続の2桁となる14奪三振の完投で横浜(南神奈川)に逆転勝ちした。

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 「可美(うま)しき郷(さと)我が金足 霜しろく 土こそ凍れ」

 格調高い歌詞とメロディーをのけ反って歌い上げる-。金足農の“全力校歌”にも注目が集まっている。試合後、18人が背中を後ろに何度も反って全力で校歌を歌う姿が、新たな伝統として定着した。1学年上の主将が「やるなら何でも全力でやろう」と昨夏の秋田大会から導入。ただ、通常1分前後の校歌に比べ、金足農の校歌1番は約1分半と長い。完投が当たり前の吉田は「疲れてますけど、伝統なんで。でも校歌は少し長いですよね」と苦笑いした。

 作詞は近藤忠義、作曲は岡野貞一。岡野は学校唱歌「春が来た」「桃太郎」「朧月夜」など日本を代表する数々の唱歌の作曲を手がけた作曲家。近藤も高名な日本文学者。