金足農・吉田「大阪桐蔭打線には歯が立たなかった」

大阪桐蔭に敗れ準優勝に終わり、涙を流しながら観客席に一礼する金足農・吉田(左から2人目)ら金足農ナイン(撮影・前田充)

<全国高校野球選手権:大阪桐蔭13-2金足農>◇21日◇決勝

 秋田の剛腕侍が決勝で散った。金足農(秋田)の吉田輝星投手(3年)が5回12安打12失点でKOされた。

 初回に暴投から3失点すると、5回には根尾にバックスクリーン弾をぶち込まれた。「4回から下半身が動かなくなった。(根尾には)完全に持って行かれた。桐蔭打線には歯が立たなかった」。6回前には中泉一豊監督(45)から降板を告げられ、打川和輝内野手(3年)にマウンドを譲った。

 第1回大会以来、103年ぶりの県勢決勝進出だが、惜しくも涙をのんだ。吉田は試合終了後、号泣しながら整列。「ここで優勝したかった。応援してくれた人たちに優勝を届けたかった」と目を赤くした。