金足農新チーム始動 船木「3年生超えたい」

学校の駐車場で開催された準優勝報告会で、拍手を受けながら入場する金足農ナイン(撮影・神稔典)

夢は大きく「甲子園優勝」と掲げた。第100回全国高校野球選手権大会で準優勝した金足農(秋田)の新チームが23日、同校グラウンドで始動した。注目の新主将には、甲子園で背番号17だった船木弦外野手(2年)の就任が有力。準Vで涙をのんだ先輩たちの雪辱を胸に、ベンチメンバーの2年生9人が中心となり、9月15日に開幕する秋季県大会に臨む。

新チームにつかの間の休息はない。金足農ナインは前日22日の午後3時過ぎに帰郷し、この日は始業式に続いて午前11時から準優勝の報告会に臨んだ。午後1時半過ぎに記者会見を終えると、2年生以下の35人は練習ユニホームに着替えてグラウンドに向かった。

新主将は、中堅の控えだった船木の就任が有力視される。2年生16人のリーダー格を任されており、「(夏の)秋田大会から新チームのことを考えながらやってきた」と本人も自覚十分。中泉一豊監督(45)の最終決定を待って、正式就任の運びだ。

社会現象にもなったカナノウ旋風。新チームのリーダー役も、不退転の決意で夢に向かう。船木は「ベンチで見ていて、先輩たちの悔しさが背中から伝わってきた。この借りを返したいという気持ちは、どこのチームよりも強い。準優勝したからには、次は絶対に甲子園で優勝しないといけない」と言い切った。

ただ、甲子園でベンチ入りした2年生の9人全員が、秋田大会から出場機会はなかった。「今の3年生みたいに、実力があるチームではない」と力不足も自覚する。そのために「練習をどう取り組むか。ただ練習をしていても強くなれない。まずは技術よりも考え方を突き詰めたい」と話す。新エース候補の関悠人投手(2年)は「しっかり走って下半身を強化したい。3年生はすごすぎた。でも、3年生を超せるように」と意気込んだ。

幸いにも初公式戦まで約3週間ある。夏の甲子園出場校は秋、地区大会を免除され、シード扱いで県大会から出場する。船木は「次は自分たちが地力で甲子園に行かないといけない。秋と春に負けてもへこたれないで、夏に絶対優勝するという目標でやります」と高らかに宣言した。【中島正好】