U18藤原1番起用も「うまいことかわされた」

9回表日本無死、三邪飛に倒れる藤原(撮影・上田博志)

<U18アジア選手権:日本1-3台湾>◇7日◇スーパーラウンド◇KIRISHIMAサンマリンスタジアム宮崎

高校日本代表がスーパーラウンド初戦の台湾戦に臨み、1-3で完敗した。打線を大幅に組み替え攻撃的なオーダーで臨んだが、先発左腕、王彦程の前に力負けし、わずか2安打。力の差を見せつけられる格好で2大会連続6度目の優勝の可能性が消滅。中国との3位決定戦に回る。

9回2死から、3番根尾の打球は力なく遊撃手の前に飛んだ。「流れを変えようと、塁に出ようと思ったけど、まだ力が足りなかった」。勝利を信じて初球を仕留めにいったが、思いは届かず。主軸が4打数無安打に沈んだ。

台湾の最速145キロ左腕、王彦程の前にチームはわずか2安打。5日の韓国戦に4番で出場し、2安打と奮闘した藤原はこの日1番で起用。リードオフマンとして期待されながらも、4打数無安打に終わった。直球に狙いを定めたが「コントロールがよくて、張っていた球と違うコースにきた。特別すごい球とかはなかったんですが、コースであったり投球術であったり、うまいことかわされた」と顔をしかめた。

韓国戦で敗れた後、選手数人が永田監督の部屋に呼ばれた。昨年のU18ワールドカップ(W杯)を経験したのは現チームで小園と藤原の2人だけ。指揮官から「引っ張っていってほしい」とハッパをかけられていた藤原は「1番バッターで今日は起用されたんですけど、役割が全くできなかった。そこがチームの負けた原因でもあるので、まだまだ実力不足だと実感しました」と唇をかんだ。

韓国、台湾に連敗し、中国との3位決定戦にまわることが決まった。来年のU18W杯に出場できるのは3位まで。藤原は「自分たちの勝ち負けだけじゃないので、日本代表として負けるわけにはいかない」。根尾も「残り2つ全部勝つつもり」。来年戦う後輩たちのためにも、負けられない戦いになる。【磯綾乃】