秋季高校野球県大会の決勝と3位決定戦が今日29日、静岡・草薙球場で行われる。東海大会(10月20日開幕、三重県内)出場は上位3校。残りの切符1枚を争う3位決定戦では、17年ぶり2度目の出場を狙う加藤学園(東部1位)と3年連続24度目出場を目指す静岡(中部5位)が対決する。両校とも鍵を握るのは「5番捕手」だ。
もう同じ失敗は繰り返さない。静岡の小岩和音(あのん)捕手(2年)が、決戦を前に思いを語った。
「前の試合では焦りがミスにつながり、悪いところばかりが出ました。次は自分たちのやるべきことをやって、3位で東海大会に行きたいです」
今月23日の御殿場西との準決勝では、3回表に0-3と先制された。なお1死満塁、相手スクイズを斉藤颯斗投手(2年)が小岩に送球して本塁でフォースアウト。小岩は併殺を狙い一塁に送球したが、これが悪送球になった。ボールが外野を転々とする間に打者走者までが一挙に生還。0-6と試合の流れを失った。「ゲッツーを取れば終わりという欲と焦りが出ました」。守備のミスは打撃にも響いた。「ヤバイなと思ってしまい、集中できませんでした」。結果、4打数無安打に終わり、チームも完敗を喫した。
失意の小岩だったが、観戦していた前主将の黒岩陽介捕手(3年)から「焦りが顔に出ていた。投手への声掛けを含めて気遣いが足りない」と言われ、目が覚めた。ミスを取り返そうと「自分が!」と気が急いでいたことにも気付いた。
「自分が言うのも何ですが、負けて学んだことがたくさんあると思います」
敗戦からの教訓をどう生かすか。3年連続センバツ出場が最終目標だが、そのために、まずこの一戦にすべてを懸ける。【鈴木正章】